粉体塗装について

多彩なカラーバリエーションで多様

多彩なカラーバリエーション

色によるイメージカラー化は、企業戦略・商品戦略上、不可欠なものです。
企業のシンボルカラーはもちろんのこと、今や県道のガードレールまでが、イメージカラー化される時代です。パウダーコーティング技術は向上と共に、パウダー(塗料)の研究・開発が進み、用途に合せ種類もカラーも従来とは比較に出来ないほど豊富になりました。パウダー技術の向上も、複雑多用化するユーザーのニーズを容易に実現する大きな要因です。

いま変わる『塗装』の概念

いま変わる『塗装』の概念塗装とは「塗って装う」ということ。製品を美しく見せ、またサビや紫外線などから保護するという重要な役割を果 たしています。
しかし、粉体塗装は「塗る」のではなく100%個体の粉体塗料を「焼き付ける」ことにより、さらに美しくより強い塗膜を形成することを可能にしました。
「塗る」から「焼き付ける」へ、ペイントからコートへ、塗装概念は大きく変貌しようとしています。明希は粉体塗装を「パウダーコーティング」と呼び続けています。

増え続ける需要は優位性の証明

増え続ける需要は優位性の証明

曲面・パイプ・ネット等複雑な形状素材にも均一に、しかも美しい厚膜塗装が可能なパウダーコーティング。
その防錆力は溶剤塗装と比較して約3倍以上。商品の延命性や高品質等、全てのコストを考慮し、溶剤塗装からパウダーコーティングに切り替えるユーザーが増え続けています。また自治体の公共施設、住宅等の建築材にも採用され、その優位性は証明されたといえるでしょう。

粉体塗料の種類と特徴

ポリエステル
  • 耐候性、耐食性に優れています。
  • 機械的強度に優れています。
  • 可とう性に優れています。
  • 塗装作業性に優れています。
エポキシ
  • 耐食性・耐薬品性に優れています。
  • 機械的性質に優れています。
  • 電気絶縁性に優れています。
  • 焼付温度のコントロールが容易で最も低温化が可能。さらに後加熱を必要とし ないタイプもできます。

※その他アクリル、ポリ塩化ビニール・ポリエチレン・ナイロンなどの塗料もあります。

設計・製作上のポイント(一般的塗装条件)

寸 法
  • 前処理・塗装設備にはそれぞれ被塗物有効寸法があります。
  • 長さ、幅、高さ、重量、板厚等の被塗物寸法を的確に掌握しておかなくては なりません。(最大重量1トン)
板 厚
  • 一製品の板厚差は最大、最小の厚さが1/2以内までが適正塗装の範囲です。
素 材
  • 一般的使用されている被塗物の素材は次の通 りです。
    鉄材(磨鋼板、黒皮 鋼板)/ 亜鉛処理鋼板/アルミ材/ステンレス/アルミダイカスト/鋳鉄/焼結金属/ガラス/ コンクリート/特殊樹脂など。
  • 焼付温度による品質の安定性から、製品部材の素材板厚を同一化することが可能であれば尚一層完璧な製品性能が望めます。
形 状
  • 前処理や塗装ができる形状でなくてはなりません。
  • 下記の項目に注意しなければなりません。
    水抜き穴/空気抜き穴/つるし穴/溶接箇所のスパット/スケール/焼結油除去/板の合せ目油除去など。
  • 製作、設計時点で厳重なチェックを行い、塗装設計を確立しなければなりません。
数 量
  • 塗装効率を向上させ、コスト低減のために発注効率、運搬効率にも配慮しなければなりません。

※ その他詳細は設計及び製作時において御相談下さい。

溶剤塗装と粉体塗装の比較

エポキシ
粉体塗料
ポリエステル粉体塗料 アクリル粉体塗料 熱硬化
アクリル溶剤型塗料
熱硬化
メラミン溶剤型塗料
試験方法
焼付条件 180℃×20分 180℃×20分 180℃×20分 150℃×20分 150℃×20分
膜 厚 50~60μ 50~60μ 50~60μ 30~35μ 30~35μ
平滑性 目視
鮮映性 目視
光沢 90以上 90以上 90以上 90以上 90以上 60度鏡面反射率
高度 2H以上 H~2H 2H 2H以上 三菱鉛筆ユニ
エリクセン値 >7mm >7mm 7mm 4mm 5mm エリクセン試験機
耐衝撃度 >50cm >50cm 40cm 40cm 50cm 1/2”φ×50g
密着性 100/100 100/100 100/100 100/100 100/100 ゴバン目
テープテスト
耐塩水噴霧性
(クロスカット
片側ハクリ巾 )
0mm 0~1mm 2~3mm 4~5mm 5~8mm 35℃5%NaCl500時間
耐候性 サンシャイン
ウェザーメーター
300時間
耐酸性 × 5%HCl240時間
耐アルカリ性 × 5%NaOH240時間
耐湿性 50℃98%RH500時間



口紅 20℃24時間後に
アルコール拭き
マジック
インキ
×

素材 0.8×65×150(mm) リン酸亜鉛処理板

溶融亜鉛メッキ後の粉体塗装

明希は、25年前から溶融亜鉛メッキの後の粉体塗装に挑戦しています。25年間のノウハウを活かしお客さまには、満足して頂いております。明希は、溶融亜鉛メッキの表面調整から始めます。溶融亜鉛メッキの独特の物・タレの肌を除去し、溶融亜鉛メッキ後の粉体塗装で発生する気泡を限りなくフラットな塗装面に仕上げます。

溶融亜鉛メッキ後の粉体塗装工程

step1 : メッキ下地処理工程

メッキ下地処理工程
表面処理は、お客様との打ち合わせにより行います。
※表面調整は、時間とコストがかかるので事前に打ち合わせをさせて頂きます。

step2 : 製品着荷工程

製品着荷工程
製品着荷時に目視検査にて品質チェック(全量)
※品質不良品が、発見され次第お客様にご連絡。打ち合わせ後処理します。

step3 : 前処理工程

前処理工程
目視検査にて前処理品質チェック(全量)
※品質不良品が、発見され次第お客様にご連絡。打ち合わせ後処理します。

step4 : 塗装工程

塗装工程
目視検査にて塗装品質チェック(全量)
※品質不良品が、発見され次第お客様にご連絡。打ち合わせ後処理します。

step5 : 製品脱荷工程

製品脱荷工程
目視検査にて塗装品質チェック(全量)
※品質不良品が、発見され次第お客様にご連絡。打ち合わせ後処理します。

step6 : 検査工程

検査工程
品質チェック(全量)検査項目は、お客様と打ち合わせ。
※品質不良品が、発見され次第お客様にご連絡。打ち合わせ後処理します。